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いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

スヌーザーが選んだ2003年度ベスト・アルバム10

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ベックが『Sea Change』で追求した「生々しさ」は、僅か数ヶ月後にホワイト・ストライプスによって更新されてしまう。「Seven Nation Army」という衝撃。あの印象的なフレーズはベースでなくオクターブを下げたアコースティック・ギターで鳴らされているそうだ。皮の振動まで伝わってくるようなドラムの異様な迫力はなんだ。そのよれよれのビートに無理やり合わせようとするギターの無軌道なグルーヴはなんだ。あらゆる非人為的なコントロールを拝するために、全ての機材を63年より前の機材に統一したジャック・ホワイトの音に対するフェティッシュな拘泥はコーネリアスプラスティックマンといった音響派と呼ばれるアーティストのそれすら軽く凌駕する。アラバマ・シェイクス『Sound & Colour』にアップデートされた2015年の耳で聴いてみても、この生々しいサウンドの衝撃は少しも失われてはいない。



2002年にリリースされたザ・ラプチャー「House Of Jealous Lovers」LCDサウンドシステム「Losing My Edge」がフロアヒットし、一躍時のレーベルとなったDFAの快進撃がスタートしたのも『Echoes』がクリティック・ポールを独占したこの2003年からだった。にわかに活気付くアンダーグラウンド・シーンからのプロップスも厚いアウトキャストがリリースした2枚組も忘れちゃいけない。ジョン・コルトレーン「My Favorite Things」ドラムンベースカバーなど無尽蔵な音楽的アイディアを詰め込んだ『The Love Below』は必聴。アコギのストロークと変態的なビートが絡む「Hey Ya !」の凄さに、みんな宇宙の彼方までぶっ飛ばされた。ここ数年、最も気を吐いていたレディオヘッドスーパー・ファーリー・アニマルズという2組のバンドのアルバムが良くも悪くも停滞した印象の作風へとスライドしたのは、2年が経過し9.11以降の緊張状態が徐々に解除されていったことに無関係ではないだろう。


スヌーザーが選んだ2003年度ベストアルバム10

10.Back Drop Bomb『Nipsong』

Nipsong

Nipsong

Youtube


9.Prefuse 73『One Word Extinguisher』

One Word Extinguisher

One Word Extinguisher


8.Fountains Of Wayne『Welcome Interstate Managers』


7.Plastikman『Closer』

Closer

Closer

  • Plastikman
  • テクノ
  • ¥1500


6.The Strokes『Room On Fire』


5.Radiohead『Hail To The Thief』


4.Super Furry Animals『Phantom Power』


3.The White Stripes『Elephant』


2.The Rapture『Echoes』

Echoes

Echoes


1.Outkast『Speakerboxxx/The Love Below』

Speakerboxxx / The Love Below

Speakerboxxx / The Love Below


スヌーザーが選んだ2003年度ベストシングル10

Apple Music Playlist

1.Radiohead「There,There」

2.The Rapture「House Of Jealous Lovers」

3.Outkast「Hey Ya!」

4.White Stripes「Seven Nation Army」

5.Junior Senior「Move Your Feet」

6.!!!「Me And Giuliani Down By The Schoolyard」

7.スーパーカー「BGM」

8.Libertined「Don't Look Back Into The Sun」

9.Jet「Are You Gonnna Be My Girl」

10.くるり「How To Go」