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いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

スヌーザーが選んだ2004年度ベスト・アルバム10

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2004年。ナンバーガールの解散から2年。ミッシェル・ガン・エレファントの解散から1年。数少ない「98年世代」の生き残りであるくるりがリリースした『アンテナ』は現れては消えていったシーンや、同世代のバンド達に別れと感謝を告げる感動的/感傷的な一枚となった。「何かが終わったら何かが始まるんだ」。

いつかは僕達も離ればなれになるのだろう
僕達は毎日守れない約束ばかりして朝になる

海外に目を向けてみよう。ロックンロール・ルネッサンスという大波はまだまだ止まりそうにない。オーディナリー・ボーイズ22-20sカサビアンジュニア・ボーイなどがデビューしたこの年。DFAザ・ラプチャーやワープの!!!に呼応するようなフランツ・フェルディナンドキラーズといった「踊れる」バンドのデビューも目立つ。 そして、アニマル・コレクティブが最初の傑作『Sung Tongs』をリリースし、アーケイド・ファイアがデビューアルバム『Funeral』をリリースしたのも2004年だった。両者の大躍進に比例して、以前から彼らを猛プッシュしていたピッチフォークの音楽シーンにおける影響力も次第に大きなものになってゆく。後に(2000年代後半に)爆発的なブームとなる「北米インディ」を象徴するバンドとメディアが結託して記念すべき一歩を踏み出したという点でも非常に大きなトピックといえるだろう。余談だが、2000年代を代表するレーベルであるDFAと「北米インディ」という巨大ムーブメントは2013年に邂逅を果たし、ジェームス・マーフィーアーケイド・ファイアをプロデュースした『Reflektor』という傑作を生み出すことになる。



ストーリーテラーとしての才能が冴え渡る青春群像劇風のアルバムをリリースしたザ・ストリーツ。解散と再結成を繰り返す不安定過ぎるバンドの内実そのままパッケージされたセルフタイトルアルバムをリリースしたザ・リバティーンズ。前者が優れたショートフィルムだとしたら、後者は波乱万丈でスキャンダラスなドキュメンタリー番組といった趣だ。『The Libertines』という特異な作品を象徴する歌詞がある。

You can't stand me now


君は僕に耐えきれない

「僕は君に耐えきれない」なら良くある痴話喧嘩だが、「君は僕に耐えきれない」という言葉の刃は自分にも向けられている。攻撃であると同時に自嘲でもあるし、拒絶であると同時に理解でもある。二つのヘロヘロとしたギターと声のハーモニーは調和したりバラバラになったり、小動物のように不安定に揺れ動いてゆく。「What Became Of The Likely Lads」のギターソロを聴いてみてくれ、見事なまでに「ブルーにこんがらがっている」。センセーショナルな怪盤であるのは間違いないが、古今東西この作品ほど「すれ違い」という普遍的なブルースの核心に肉薄した表現はそうはないだろう。


スヌーザーが選んだ2004年度ベストアルバム10

10.Kanye West『College Dropout』

The College Dropout

The College Dropout


9.The Killers『Hot Fuss』

Hot Fuss

Hot Fuss


8.John Frusciante『Shadows Collide with People』

Shadows Collide With People

Shadows Collide With People

Youtube


7.U2『How To Dismantle An Atomic Bombs』


6.The Ordinary Boys『Over The Counterculture』


5.Fiery Furnaces『Blueberry Boat』


4.くるり『アンテナ』

Antenna

Antenna


3.Squarepusher『Ultravisitor』

Ultravisitor

Ultravisitor


2.The Streets『A Grand Don't Come For Free』

A Grand Don't Come for Free

A Grand Don't Come for Free

  • The Streets
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1300


1.The LibertinesThe Libertines


スヌーザーが選んだ2004年度ベストシングル10

Apple Music Playlist

1.Johnny Boy「You're The Generation That Bought More Shoes And Get What You Deserve」

2.100s「Honeycom.ware」

3.LCD Soundsystem「Yeah」

4.The Libertines「What Became Of The Likely Lads」

5.Alter Ego「Rocker」

6.Rosso「1000のタンバリン/アウトサイダー

7.U2「Vertigo」

8.Kasabian「Club Foot」

9.Ordinary Boys「Seaside」

10.Franz Ferdinand「Take Me Out」