いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

cashmere cat,FKA twigs

ノルウェーのcashmere catが新しいEPをリリースしました。

wedding bells/cashmere cat 2014

Wedding Bells EP

Wedding Bells EP


レーベルは今注目のlucky meより。ジャケットも素敵な先端を行くビート&ベースミュージック。音の作りが立体的で聞いていてなかなか刺激的で楽しい。パーカッションやサンプリングの使い方も効果的でkanye westやOPNを連想させる瞬間もある。

物憂げなピアノとコーラスから幕を開けるM1はシングルカットされたメロディアスな良曲、ドラムンベース化したビートに雪崩れ込む瞬間がかっこいい。暴れるビートと民族的なパーカッションと打楽器化したサンプリングが絡みあうM3が特に◎。EPだから仕方ないけどあと何曲か聴きたかった。次が楽しみなアーティストのひとり。

ビートミュージックの最先端といえば来日も決まり、今作品のリリースもっとも待望されている鬼才arca。彼がプロデュースしたFKA twigsのEPももちろん素晴らしい。

EP2/FKA twigs 2014

Ep2 [Analog]

Ep2 [Analog]


まずはM1冒頭の巨大なベース音に驚かされる。左右から聞こえるパーカッション、深いキック、薄いノイズ、何れもarca特有の不安を煽る不気味さに満ちている。比較的ポップなM3でもボーカルに纏わりつく幽霊の声のようなボイスサンプルが恐怖を煽り、遠くに連れていってくれる。FKA twigsの声とメロディはまだこちら側に留まっているが、arcaのプロデュースにより一気に彼岸のR&Bへと化している。