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いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

the chain gang of 1974,pure bathing culture

 
washed outにより発明されたchillwaveという良くも悪くも小市民的なエスケーピズムは、その親しみやすさから多くのフォロワーを産み出した。
 
daydream forever/the chain gang of 1974
2014

 

Daydream Forever

Daydream Forever

 

 

chillwaveなアルバムタイトルとは裏腹に、メンタリティとしてはchillwave的なエスケーピズムは薄い。ボーカルも所謂ロック的なぶっきらぼうなボーカルで、繊細さは皆無。chillwaveのサウンドだけをロックサウンドに取り入れた、ある意味とても軽薄な音楽。しかし完成度は高く、特にM2「you」は今年のベストトラック候補!圧倒的な高揚感、とにかく爆音で聴いて欲しい。
 

chillwave的なサウンドをベッドルームからクラブに持ち出しパーティ仕様にアレンジするという行為は、ベッドルームで恋人とまどろんでいることを正義とするchillwaverからすると屈辱に近いものがあるだろう。しかし、このアルバムにはベッドルームを抜け出して街に繰り出したくなるような猥雑なエネルギーと魅力に溢れている。
 
 
 
一方メンタリティを含めた正式なchillwaveフォロワーとしてpure bathing cultureは聞き逃せない。
 
moon tide/pure bathing culture 2013 
Moon Tides

Moon Tides

 
こちらはアコースティックでシンセサウンドこそ控えめなものの、音処理などに明らかにchillwaveの影響を感じさせる。ノスタルジックでセンチメンタルで、犯されることのない小さな聖域。母性を感じさせる女性ボーカルがさらに自閉を則す。やはりこの心地よさには抗いがたいものがある。M1「pendulum」にこのグループの魅力が全て詰まっている。名曲。