いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

We Are Golden/MIKA

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例えばThe Whoの「Baba O'Riley」や中村一義の「ここにいる」といったある種の曲にだけ宿る圧倒的な自己肯定。それは誰かに許されるとか慰めの感覚ではなく、ジョン・ケージが無音室で自分の心臓の脈拍音に気付かされた瞬間のような、とても唯我独尊で実存主義的な感覚だ。

そのような系譜にMIKAのこの曲も連なっている。祖国を追われ、ショービジネスからは嘲笑され、セクシャリティーをパパラッチされた彼が放つ「僕たちは君たちが思うような奴じゃない!僕たちは最高なんだ!」という宣言。【僕と君】という自意識から切り離された命そのものによる祝福。

つまりは、永遠のティーンエイジアンセム



Now I'm sitting alone, I'm finally looking around
Left here on my own
I'm gonna hurt myself
Maybe losing my mind
I'm still wondering why
Had to let the world let it bleed me dry

We are not what you think we are
We are golden, we are golden

結局周りを見渡したら、僕はひとりぼっち
みんな僕を残してどこかに行っちゃった
自分を痛めつけてやろうかな
いや、多分ちょっとおかしくなってるだけ
僕はまだ考えている
どうして世界は僕に空っぽになるまで血を流させるんだろう?

僕たちはアンタらが思うような人間じゃない
僕たちは黄金に輝いている!最高なんだ!