Kelly/The Pains of Being Pure at Heart
The Pains of Being Pure at Heartの最新作「Days of Abandon」が素晴らしい。
彼らの大きな特徴だったシューゲイズ直系のフィードバックノイズは鳴りを潜め、ネオアコやモータウン、ガールズポップに接近したソングオリエンティッドなアルバムとなっている。
その音楽性の変化やゲストの女性ボーカルの起用が彼らのファンから賛否両論のようだが、大して熱心なフォロワーでもなかった僕は全面的にこの変化を支持。とにかく、何より、曲がめちゃくちゃいいんだって!本当に粒揃い。ペインズって初期のスーパーカーのパクリみたいなバンドでしょ、という認識は完全に撤回しなければならないようだ。
3曲目Kelly。60年代のガールズグループのカバーと言われても違和感のないこの曲が、名曲ばかりのこのアルバムの中でも頭一つ抜けて素晴らしい。魔法のような完璧な3分間ポップス、間違いなく2014年のベストトラックの一曲だ。
Kelly tell me all you like
If it’s filthy films and swill I think we just mightケリー、君が好きなものを全部教えて
たとえそれが私たちには酷い映画や残飯にしか思えなくても
要はまんまthe Smithなんだけど。いやはや、でもそれって彼ら以外には誰にも真似できないことだったんだ。だから本当にびっくりだ。