いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Tomorrow's Modern Boxes.

トム・ヨークがいきなりニューアルバムをリリースしやがりました!この人はいつもいきなり動き出しますね。しかも今回もリリース方法が凝っています。どうやらBitTorrentというシステムを経由しての配信のようですが、さてどうなるのか。とりあえずは彼らか…

KOHH『Monochrome』

こんな言葉がある。 リアルよりリアリティ、リアル これは甲本ヒロトがハイロウズ時代に書いた「十四才」という曲の一節だ。 KOHHというラッパーがいる。1990年東京生まれ。幼少期は都営住宅で薬物中毒者の母親と過ごす。身体中タトゥーだらけ。2012年に発表…

最近のお気に入り

最近聴いた音源から。新譜みっつ、旧譜ひとつ。Weaving/Jo Johnson(2014) アメリカのエレクトロニックミュージシャンのニューアルバム。美麗なシンセサウンドと反復の快楽。基本的にクラウトロックを意識した意匠ながら、随所にドローンやアンビエントの要素…

SEEKAE『WORRY』

薄々勘付いているだろうが、ポップ・ミュージック好きの連中の「最高!」だとか「歴史的名盤!」みたいな言葉ほど信用できない言葉、そうそうない。彼らは年中そんなことを声高に叫んでは、翌週にはけろっとデータを消去し違うアーティストの最新作に尻軽に…

ゴーイング・ゼロから1への飛躍、またはその掌返しについて

(※音楽だいすきクラブの記事からの加筆再掲)渋谷系って?そう尋ねられたら僕は「海外かぶれでスノッブな連中のスカした音楽だよ」と偽悪的に答えてやろう。この国の偉大なるアンファン・テリブル、フリッパーズ・ギターの2人に倣って。田中宗一郎は渋谷系を…

最近のお気に入り

最近気に入ってる新譜と旧譜を何枚か。兼忘備録として。こういうのも書いておかないと、あっという間に忘れてしまう。飽きっぽいからね。Minus Tide/Lemonade(2014) 前作『Diver』で一躍人気に火がついたシンセ・ポップバンドの2年ぶりのサードアルバム。「…

Merchandise『After The End』

ここ十年で最もアメリカの文学に影響を与えたバンドはキュアーとR.E.M、そしてスミスだそうだ。その影響力は純文学に限定せず、ヤング・アダルト文学や映画、果てはカルチャー雑誌やティーン雑誌の広告の見出しまでスミスの歌詞が引用されまくっているようだ…

Perfume,8月のベストミュージック

調子乗ってぶちあげたディスクガイド企画は完全に頓挫しました。楽しみにしてくださった方がいたらごめんなさい。完全にオオカミ少年状態ですが、なんやかんや100枚近くのレビューを書いたので来年の夏の公開に向けて準備を進めています。前回の記事のように…

Endless Summer

夏が終わる。夕暮れ時。長く伸びる給水塔の影。黴臭い市民プールの帰り道。誰もいない砂浜。バッグから零れ落ちたビーチの砂。そんな夏のぬけがらたちが、まるで亡霊のように僕たちに呪いをかける。終わらない夏休み。8月32日へ。そして気付いたら僕らは海に…