いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

スヌーザーが選んだ1998年度ベスト・アルバム10

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ナンバーガールスーパーカーくるり、といった洋楽を完全に血肉化した(参照先はそれぞれ、ピクシーズジザメリダイナソー.Jr)所謂「98年の世代」がデビューした1998年。急速に洋楽と方角の垣根が取り払われていった時代、ポストロックなバッファロー・ドーター『New Rock』やスウェードのギタリストであるバーナード・バトラーのソロ作をサウンドの参照にした中村一義『太陽』などはその好例だろう。イギリスではプロディジーを筆頭にケミカル・ブラザーズファットボーイ・スリムの大ブレイクでビッグ・ビーツという巨大なムーブメントが最盛期に突入した。そんな焼けクソ気味なお祭り騒ぎの英国を尻目に、アメリカではR.E.M 『UP』、エリオット・スミス 『XO』、ローリン・ヒル『Miseducation』といった優しげな眼差しをたたえた清廉な名盤が数多くリリースされている。セミソニック『Feeling Starangely Fine』という陽性で穏やかなギターロックはそんな黄昏時のアメリカを象徴していたのかもしれない。カート・コバーン自死から4年、彼らはすっかり形骸化したグランジ・サウンドを奏でながら、自分達を含めたかつて「グランジ」というカルチャーに属していた人々へ向けて慈しむようにこう語りかけた。

Closing time
Time for you to go out to the places you will be from

Closing time
Every new beginning comes from some other beginning's end


もうお終いだよ
そろそろここを出て次の居場所にいかないと

もうお終いだよ
何かが終わったら何かが始まるんだ


空虚の裏返しの馬鹿騒ぎを続けるイギリス、無力感を噛み締めるジェントルなアメリカ。そんな時代、マッシヴ・アタックみたいに泥沼に突入する世界を予見した野蛮なレコードを作ったロックバンドが1組だけいたんだ。しかもポップ・ミュージックの辺境である極東の島国、ニッポンに。信じられるかい?連中の名前はたしか、そう、ミッシェル・ガン・エレファント


スヌーザーが選んだ1998年度ベストアルバム10

10.Buffalo Daughter『New Rock』

New Rock

New Rock


9.Mover『Mover』

ムーヴァー

ムーヴァー

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8.中村一義『太陽』

太陽

太陽

Youtube


7.Hole『Celebriti Skin』

Celebrity Skin

Celebrity Skin

  • ホール
  • ロック
  • ¥1600


6.Arab Strap『Philophobia』

フィロオフォビア

フィロオフォビア

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5.Thee Michelle Gun Elephant『Gear Blues』


4.Massive Attack『Mezzanine』

Mezzanine

Mezzanine


3.R.E.M『Up』

Up

Up


2.Fatboy Slim『You've Come A Long Way, Baby』


1.Elliot Smith『Xo』


スヌーザーが選んだ1997年度ベストシングル10

Apple Music Playlist

1.Hole「Celebrity Skin」

2.Stardust「Music Sound Better With You」

3.Fatboy Slim「Praise You」

4.Fatboy Slim「Rockafellar Skank」

5.Cornershop「Brimful of Asha (Norman Cook Mix)」

6.中村一義「魂の本」

7.Radiohead「Airbag / How Am I Driving」

8.Elliott Smith「Waltz#2」

9.Bernard Butler「Stay」

10.Dragon Ash「陽はのぼりまたくりかえす」