いまここでどこでもない

I can't give you all that you need ,but I'll give you all I can feel.

2014-01-01から1年間の記事一覧

SLAVVE

ブルックリンを拠点に活躍するSLAVVEというバンドが気になる。SLAVVEは二人組体制のバンドで、メンバーはボーカルのChuka ChukumaとドラムのMarcos Marchesani。ドラムの人は元Surfer Bloodの二代目ドラマーだそう。ハードコアとポストパンクのいいとこ取り…

A Sunny Day in Glasgow 『Sea in Absent』

シューゲイザーの聖地フィラデルフィアで曇り空が似合う耽美的なフィードバックノイズを鳴らしていた、双子姉妹(脱退?)+お兄ちゃん+その友達からなるA Sunny Day in Glasgow。そんな海へ行くつもりじゃなかった彼らが、なぜかオーストラリアはシドニーに…

We can't be forever young, but gonna live forever.

後藤正文 a.k.a Gotchの『Can't be forever young』 を聴き逃してはいないかい?Can't be forever young/Gotch 2014このアルバムは「2014年屈指の大名盤!」なんて大仰な煽りよりも、もっとカジュアルで気楽にシェアされていってほしい。友達と「そういえば…

The Brazil Connection/音街巡旅

このアルバムめちゃくちゃ面白い&いいです。Studio Rio Presents:Brazil Connection 2014ありがちなソウルの名曲のブラジリアンカバー集かと思いきや、なんと原曲のボーカルをそのまま流用し、マルコス・ヴァーリーをはじめとしたブラジルの凄腕ミュージシャ…

My 10 Favorite FISHMANS Songs

前回のビートルズに引き続き、「俺の10曲」フィッシュマンズ編です。発表の前にダラダラと自分語りをしているので雑に読み飛ばしてくださって結構です。だって仕方がない、フィッシュマンズについて語るということは、僕にとってある時期の自分を語るにたや…

My 10 Favorite Beatles Songs

僕の好きなビートルズソング10曲。もっと悩むかと思ったけど意外とスッと選べた。ちなみにアルバムはホワイトアルバム最高派。サージェント・ペパーズと2ndも好きだな。でもいちばん聞いてるのはきっとリボルバーか3枚目。あ、でもマジカルとレットイットビ…

Lust for Youth

AMPのこの記事を読んでからというもの、早く6月10日がこないかと首を長くして待っていた甲斐がありました。スウェーデン出身のLust for Youth、彼らの4枚目のフルアルバム『International』が最高なんです。前作までのダークでゴシックな作風からThe Horrors…

ナマで踊ろう

らしくないな。それが坂本慎太郎の『ナマで踊ろう』を聴き終えての感想だった。僕はゆらゆら帝国の熱心なファンであったとは言えないけれど、彼らの音楽は常に「ここではないどこか」に連れてゆく、アナーキーでロマンチックな音楽だったと記憶している。社…

TV Girl

アメリカはサンディエゴを拠点に活動する男女2人組ローファイ・ポップ・グループであるTV Girl。彼らの詳細なディスコグラフィーや経歴は素晴らしくまとまったこのブログ記事などを参考にしてほしい。なかなか癖のある一筋縄ではいかないバンドだとわかるは…

We Are Golden/MIKA

例えばThe Whoの「Baba O'Riley」や中村一義の「ここにいる」といったある種の曲にだけ宿る圧倒的な自己肯定。それは誰かに許されるとか慰めの感覚ではなく、ジョン・ケージが無音室で自分の心臓の脈拍音に気付かされた瞬間のような、とても唯我独尊で実存主…

こんな晴れた日には

こんな晴れた昼下がりにはフリーソウルがよく似合うのだ。フリーソウルなんて言葉は多分日本にしかないのだろうけど、黒すぎないお洒落なソウルミュージックの総称と思っておけば大丈夫。紛い物のプラスチックソウル?まさか。フリーソウルは最高で本物のポ…

お知らせ、5月のベストミュージック 後編

5月のベストミュージックの前に、音楽だいすきクラブに掲載していただいた記事の紹介を。よかったら読んでみてください。特にスピッツの記事は手前味噌ですがよく書けてんなーと思ってたり。スピッツ史上最高の一曲と信じて疑わない「プール」について書いて…

お知らせ、5月のベストミュージック 前編

こんにちは!いよいよ5月も終わりですね。このブログを開設して2ヶ月弱がたち、明らかに更新ペースが低下していますが、のんびりマイペースにやっていこうと思います。たまーに自分のブログやツイッターを見返してみて(当たり前ですが)好きなものばっかりな…

Kelly/The Pains of Being Pure at Heart

The Pains of Being Pure at Heartの最新作「Days of Abandon」が素晴らしい。[asin:B00IK4LFO8:detail]彼らの大きな特徴だったシューゲイズ直系のフィードバックノイズは鳴りを潜め、ネオアコやモータウン、ガールズポップに接近したソングオリエンティッド…

Fatima,篠原ともえ

ロンドンを本拠地に置くEglo recordsというレーベルをご存知だろうか?レーベルの主催者の1人はサム・シェパードという人物。この名前にピンとくる人は少ないかもしれないが、Floating pointsの中の人といえばテクノリスナーなら聞き覚えがあるだろう。 Floa…

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃんを初めて見たのはNHKのMusic Japanという歌番組だった。タイマーズ時代の忌野清志郎を思わせるの子の風貌、トラッシュなギター、君と僕と音楽しか存在しない歌詞。サウンドとしては何ら新しいものはない。my bloody valentineとPixiesいう…

Quirke,dj wwww

Quirkeがヤバイ。とにかくヤバイんだ。まず強烈なインパクトを残すこのジャケット、ヤバすぎる。ACID BETH (ep)/Quirke 2014 彼の経歴を調べてみたらQuirkeことイギリス人のJosh Sixtyは普段は大工として働いているらしく、その合間をぬってせっせと制作した…

may.e

REMINDER/may.e 2014 REMINDER by may.eまずは何を差し置いてもこの素晴らしいギターの響きについて書かなければならない。彼女の奏でるギターを聴くためにだけでも、今すぐこの作品をダウンロードすべきだ。(なんとname your price!)1曲目の「HOURS」に…

今日も生きたね/THE NOVEMVERS

昨年からTHE NOVEMBERSの名前はネット上で頻繁に見かけていた。だがどうも腰が重くて結局1度もアクセスすることの無いまま今に至ってしまい、メジャー流通したこのシングルをようやく手に取った次第だ。今日も生きたねアーティスト:THE NOVEMBERSMerzAmazon…

ROTH BART BARONと「ロキノン系」を巡る話(後編)

前編に続いてロキノン系という言葉について考えます。前編で書いた僕なりのロキノン系の定義は以下のようなものでした。 「オアシスやニルヴァーナといった90年台前半の欧米のギターロックの影響が色濃く、ヴァース/コーラス/ヴァースといった強弱法を多用し…

MAGIC EYE,boards of canada

近年の音楽業界のトピックとして、アナログレコードの復権が挙げられる。フェティッシュとしてはCDよりも圧倒的にヴァイナルの方が魅力的だ。音楽を買うということが特殊性癖になった現在においてアナログが愛でられるのは当然だろう。何よりレコードにはCD…

中村一義

たとえ年に一回、数年に一回しか聴かなくなっても、ずっと心の奥の方で鳴り続けている音楽が誰にだってあるはず。僕にとっては中村一義の『太陽』というアルバムがそんな存在です。太陽アーティスト:中村一義ユニバーサル ミュージックAmazon 『太陽』は1998…

お知らせ,4月のベストミュージック

音楽だいすきクラブにて4月のマンスリーベストトラックを発表させていただきました!ネットでみつけた音源にほぼ絞りました。http://ongakudaisukiclub.hateblo.jp/entry/2014/05/02/164829他にも サニーデイサービスの「江ノ島」http://ongakudaisukiclub.h…

Duck house,beach slang

僕の住む沖縄では他県に先駆け既に海開きされていて、あらゆる海岸でパーティーが開催されている(通称ビーパ)。パーティーといっても音楽で踊るわけではなくてバーベキューやビーチバレーで遊ぶだけなのだが、青い空と海を前に気の合う友人とするビーパの楽…

yumi zouma,teen daze

soundcloud,bandcamp,hypemachine...そういったストリーミングサイトを巡回していると所謂シンセポップの多さに驚かせる。yumi zouma/yumi zouma 2014[asin:B00HUH3J04:detail]ジャケットとその名前から日系女性のソロプロジェクトかと思ったら、ジャケット…

サタデーナイトフィーバー/小沢健二

小沢健二がソロデビュー時に日比谷野外音楽堂で行ったフリーコンサートでのみ披露された幻の曲。コンサートを収録したビデオ「ファーストワルツ」でもカットされている。映像はテレビ版かな?サタデーナイトフィーバー/小沢健二 1993 ねえ朝焼けにまだ遠く …

richard natto,久保田麻琴

ラジオから流れてきた名も顔も知らないミュージシャンの曲に心を奪われてしまう。そんな素敵な出来事が今日も世界のあちこちで起きているのだろう。 たまたま入ったハワイ料理のレストランのラジオから聞こえときた音楽に僕は一瞬で恋に落ちた。少年のような…

お知らせ

音楽だいすきクラブにて小沢健二のいちょう並木のセレナーデという曲について記事を書かせていただきました。ぜひお時間がある時に読んでみてください。http://ongakudaisukiclub.hateblo.jp/entry/2014/04/25/073527

beck,HERON

beckが2008年のmodern guiltから6年振りとなるニューアルバムをリリースした。morning phase/beck 2014 Morning Phaseアーティスト:BeckHostess EntertainmenAmazonこのジャケットをみて彼が2002年にリリースしたsea changeを連想しない人はいないだろう。実…

ROTH BART BARONと「ロキノン系」を巡る話(前編)

耳の早いリスナーの間では既に大きな話題となっていたROTH BART BARONのニューアルバム「ロットバルトバロンの氷河期」を遅ればせながらようやく聴きました。ロットバルトバロンの氷河期/ROTH BART BARON 2014ロットバルトバロンの氷河期 (ROTH BART BARON'S…